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平野裕之教授関連リンク いずれ書かねばならんテー...
『直葬(ちょくそう)』という葬儀をご存知だろうか?簡単なセレモニーがつくことはあるが、基本は火葬のみで、通夜・告別式のような大々的な儀礼や祭壇、戒名などは無し。費用が安く済むのが特徴で、通常だと100万円を超える葬儀が、直葬だと20~30万円程度となる。現在のところ、葬儀全体の2割ほどを占めるが、核家族化や価値観の多様化、長引く不況も後押しして、今後さらに増えていくと言われている。 「『死の尊厳を守れ』とか『粗末にするな』ということと、葬儀に費用をかけるかかけないかということとは全く別物」と、直葬を支持する人は少なくない。また、自ら直葬を望む人もいる。「<生ききって>死ぬだろうから、泡のようにこの世から消えてもよいという感じがしているのです。『満足感』は自己評価ですもの。(中略)万が一私が死んでしまったときのために『直葬でよい』と遺言を書いておこうと思います」(此花あかりWEB)。 一方、お坊さんである『秋月院』のブロガーは「人それぞれに価値観の違いがありますので、難しいところですが、先祖の供養の観点から見ますと。先祖の供養にもならないし、残された方の幸せな人生になりません」と明言、「できる中で伝統を守っていこうと努力することが供養なのです」と説く。また、費用に疑問を持つのは『メールのプロの独り言』のブロガーだ。新規参入した大手スーパーの明朗会計プランだと、通常の葬儀が30万円前後から可能だと指摘し、「直葬と同じ金額で葬式一式できるのに情報収集能力が足りないだけで、望まぬ方法をとっているとしたら残念なことです」という。 「ただ消えてなくなりたいと私も思いますが、野ざらしにして土に還るというわけにもいかず、結局は誰かの手を煩わせなければならないのはどうしようもありませんな」との声も。人は誰でもいずれは死を迎える。故人と遺族にとって本当に良い別れとするために、葬儀のスタイルを今のうちから考えておくといいかもしれない。 (ははぎく) ■参考サイト 此花あかりWEB 秋月院 メールのプロの独り言 ■関連記事 『納棺夫日記』を読む人が急増中 「脳死は人の死」A案が通過 清志郎ロック葬 CDで再現
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