憲法改正議論が進んでいる。
マル激トーク・オン・ディマンド 第325回(2007年06月22日)
やっぱり日本人にはまだ憲法は書けそうもない
ゲスト:猿田佐世氏(弁護士)
全部聞いた。
立憲主義の意味さえも、国民の大半・政治家の多くが
わかっていないということを三氏で批判している。
番組の内容は正しいと思う。
手続法が無茶苦茶ですもん。
でもやはりなぜここまでになっちゃったのかを考えないと難しい。
1原因は?
例えば、国民を守るために、国を縛る憲法や行政法を訴訟の
場面で使う憲法訴訟行政訴訟がほとんど行われない。
もっとはっきり言うと、一部の集団(左であれ右であれ)などの
支援を受けないと行えなくなってしまっている。
裁判にならなきゃ絵に描いた持ちになりやすい。
この原因は、訴訟の費用という問題もある。
更に言うと、左であれ右であれ、あるいは政治家であれ
こういう状況を利用している節もある。「こういう訴訟や
ロビイング活動を行うのは大変だ。だから我々の団体でやる」と。
わかり易く言えば、古い団体が生き残る要因にも
なっている。そして、生き残るために利用している面も
あるように見える。
別の原因として、国民が憲法の意味が分からないように
法学部制度を作ってきたということも看過してはいけない。
望まれていない人材(工事ほぼ終了) 以降クドクド述べてきたこと
なので繰り返さない。
訴訟させない仕組み・国民にわからせない法学部制度を作ってきて
「国民は憲法もわかってない」
という言い分は少し面白かった。
2仕組み
薬害エイズの時、マスコミに
川田龍平氏が出てきて政治家を目指したり、
母親が出てこれたのは
左翼系の事務所で収入を得ていたからだ。
そういう人以外は出れないし、
政治家は愚か今後法曹になることも難しくなるだろう。
ロースクールは銭が掛かりますから。
こういうタイプの弁護士になれない。
あとは渉外弁護士関係しか残ってない。
渉外志望の方が貧乏人がやむなく選ぶことになりそうだな。
(ちなみに、最近未来の判事に選ばれる人は
渉外弁護士の内定をもらっている人が多いそうだ。
つまり、裁判官と層が被っている。)
この仕組みを変えなきゃいけないけど、
変える気はさらさらないでしょうね。法曹界も学会も。
運動には乗っかるのは得意だけど。
例えば、死刑廃止運動には乗っかるけど、国選弁護に怠慢な状況を
変えようとかは言わないでしょ。
私が法曹になるころには、何か社会問題にコミットメント
しようとすれば、運動でプロレスみたいな
ことをやらないと難しいのかね。その代償として
ひょっとしたらある程度好きに勉強できるし、
アメリカの有名ローにも行けるかもしれないけど。
左にせよ、右にせよ、優等生にならないと出れない。
次回は
マル激第325回やっぱり日本人にはまだ憲法は書けそうもない2