316回(2007年04月19日) 天下りを無くして本当に日本は回るのか林芳正氏(内閣府副大臣) その3の続き
宮台先生も神保氏も林副大臣も
「国民はフックが無いと食いついて来ない。」
「一部の人しか見てくれない」という言い方をされていた。
正しいといえば正しいんだけど、
敢えて国民の責任はそんなに無いというスタンス
で考えてみたい。
かつて法曹界法学会を例にとって
---例↓---
比較的最近なら、
刑法議論の前の予備知識2☆自説☆
第203回三井環裁判の判決から見えてくるもの
まとまったものなら、
現在の弁護士・受験生の意識
現在の法曹界2
現在の法曹界3
---終了↑--
でも触れたことでもある。
裁判の話、刑事裁判の改革の話で
例えば三井環元検事の話に国民がいまひとつ関心が薄かったり
死刑廃止議論でやたら極論から極論に触れやすい
背景はこうではないかということをのべた。
抽象的に述べる。法学者が本当に一部の大学のみからしか
排出されない。結果、ほとんどの大学の法学部では
もはや法に関心を持つ学生は少なくなってしまう傾向がある
ということである。資格試験組み以外は。
もっと極端に言うなら「宮台・林先生のいうことはもっともだが、
法にしろ経済にしろ政治学にしろ、数校の大学でほとんど
独占状態じゃないですか。研究者もこの大学でないと
飯が食えないってのはある程度決まっているじゃないですか。
こんな学会の状況は理工系ではありませんよ。大手メディア同様
異常極まりないですよ。」ということ。
国民の関心を抱かせないように法学や経済学の世界を
形作っておいて「フックをかけなければ、国民は食いついて来ない?」
い、いや、それはあなたがたやその先輩方のせいだろ。
と誰か言わなきゃいけないと思う。ある方向性が出来たら
一気にワーッと行ってしまう流れを作っておいて、
衆愚状態を作っておいて
「関心を国民がもたないのが問題」というのは
合っているけども間違っている。
と批判するだけでもいかんので次回で
今後のマスコミの方向性について考えてみる。
次回は
316回(2007年04月19日) 天下り 林芳正氏 その5 videonewsの長期的方向性