マル激トーク・オン・ディマンド 第331回(2007年08月03日)
データから見えてくる「やっぱり自民党は終わっていた」
ゲスト:森 裕城氏(同志社大学法学部准教授)
を観た。
☆メディア☆
初めの部分で、ある新聞が世論調査の恣意的な発表を
行ったことを神保氏が指摘した。
☆有権者の動向☆
組織票・基礎票といわれる部分は
民主は自民と元々同じだけの得票を2005年の郵政選挙
の時点でさえも得ていたということを森先生がグラフで示されていた。
政策の大きな型の差(アメリカ型・ヨーロッパ型)で決まった
とも言い難いようだ。安倍総理が嫌いだからと今回の結果があったとも
言い辛いようだ。
自民以外に投票した有権者への朝日新聞のアンケート結果を
宮台先生が仰った。それによると、「安倍総理が嫌いだから」という
理由は多数派にはならなかった。理由としてあったのは、
年金や格差問題のようだ。
農村の票を小沢代表がかき集めたというのは都市伝説だと
森先生が指摘している(論拠もグラフで農村票を多く民主党が集めた
というわけではない)のでこれも微妙・・。
データからほぼ確実に言えるのは、地方で増えた投票率分が
そのまま民主党に流れた、あるいは社民共産自民から流れたという
ことのようだ。
投票率で上がった層は無党派層だろうというのは
言えそうではある。昨今の政治状況を見て「これはやばい」と
投票活動を行う人間の行動が最終的な押しになったと
言えそうだ。
先のアンケート結果を見ると、大手メディアに煽られて
行動したとは完全には言えない。朝日新聞の結果ですら、
「安倍総理が原因」とは多数派にはなってないのだから。
やはり、無党派層の一定層、とくに政治に関心が無かった層
が票を投じた。割と政治状況をじっくりみながら。
無党派層がかなり賢くなっているような印象を受けた。
○○万歳という発想から少しずつ離れていく切欠に
なっていくような気がする。
朝日新聞のいうことが全部正しいということでもないし
かといって自民党や保守と呼ばれる人のいうことが
全部正しいということでもないということに気がついている
ような印象を受けた。
反省会~政党篇その1で書いたことと被るけれども。