永田町 第9回遠藤利明副大臣その3の続き
以前、私は、
第3回選択的夫婦別姓5ライフスタイルと福祉
という記事で、
生活に密着≠政治
ではなくて、生活=政治
完全にイコールにはならなくても密接に関わっている
と申しました。
これは、生活に密着したものだけに
視点を集中させろという意味ではないのです。
大まかに言って2つの意味があります。
一つ目は、ジャーナリストや政治家や社会科学の学者
弁護士や運動家を初めとする国民の政治への関心を高めたい人たち
への注意点、方向性についてです。この
ことは、
第3回選択的夫婦別姓5ライフスタイルと福祉
でも申しましたし、過去に何度も繰り返して申し上げました。
二つ目は、一般の国民の方へです。国民ももう少し賢くなければ
いけないということで、このことも本当は何度も繰り返した積りですが
手薄になってしまいました。
この二つを言い換えると、
政治運動家が唱える改革論には「底辺の人がよしっ!
なるほどそれでいこう」という部分が圧倒的に不足しているから
注意して欲しいということです。
そして、一般国民に対しては「これは単なる生活上の問題に見えるが背景には
こういうことがある、政治権力の争いがある」だから
政治の視点を是非とも忘れないで欲しいですと言いたいのです。
例えば、今回の遠藤氏のインタビューは
非常に重要な回だと考えています。
本論とはずれるように見えるけれども、
面白かった点を上げると、「公務員、官僚は一括して採用すべきだ」という
遠藤副大臣の意見です。
色々な狙いがあって面白いですよね。
一つは、きちんと内閣の支持にしたがってやる官僚が
必要だということ。国民の代表である立法府行政府の長である
内閣の下において国民のパブリックサーバントであることを
自覚させることがあるでしょうね。
私がこの時考えたのは、社保庁や厚生労働省や労働基準監督署
のことです。物凄くぶっちゃけた話になりますが、労働省やその管轄の役所
というのは旧社会党の影響がもの凄く強かったのです。設立の経緯から
いって。社会党内閣の時に作った役所だからですね。
それが良い悪いという話はしていません。注意すべきことは、
官僚や役人の採用にもその影響があるということは割と知られていることです。
ということをかんがえると、遠藤副大臣の先の意見は色んな意味が
あるなぁとも考えられます。官僚や役人に就く人間のタイプが完全に
変わる可能性もあるのです。
社保庁で自治労といわれる労働組合が問題を引き起こしたということは
メディアでも有名ですよね。だから、その話は割愛します。
私が気になるのは、労働基準監督署です。今は、労働基準監督署が
一生懸命介入して派遣労働を初めとした労働関係を何とかしようと動いている。
その影響もあってか、裁判例でも、派遣でも正社員になるべく同じように
扱えという判決が出ている。だから、最近、大企業でも正社員登用が
メディアで増えましたよね。正社員の雇用をしてモチベーションを維持させた
方が得だとか、あるいは、正社員自身をもっと都合よく法制を変えられないとか
議論にしていますよね。
この労働基準監督署の面子を変えられると何かしら影響があるのでは・・・?
と思いませんか。少しドキドキしました。政治権力の争いと言い換えられる
でしょう。
というように、僅か一言でも結構な情報や考える足しになるので
重要なんですよね。こういうインタビューってのも。
生活にとって直結するかなり重要な話をしているんですよね。
だから、永田町コンフィデンシャルも必要だし、マル激でも時々政局を
扱って欲しいというのがあります。
こういうTBを打つと警戒されてインタビューし辛いだろうから
余り打ちたくないのですが、ちょっとと思ったので一応打ちました。
あと、その1の最後少し修正しました。
次回は
永田町 第9回遠藤利明副大臣その5
の予定