マル激第327回尾辻 かな子氏
の続き
自分の書いたブログを読み直してみて、
「う~ん。今一つだ。もう少し丁寧に書かなければ
読者はわからないだろうし、飛躍もある」と思いました。
少しずつ工夫しなければ。
前回の続きでもあるのだけれども、今回の
テーマは所謂世間を壊せるかということで考えてみたい。
自分の所属する集団の利害に反しても
「いや、こちらの方が大変なことになっている。
うちよりも他を優先すべきだ!!」
これが出きるようになって欲しい。
社保庁の問題も同じなので。これが出きるようになれるかが
エリートかどうか、政治の世界なら政治家か政治屋かの
分かれ目だと思う。
下村健一さんが、「震災の被災地で人気のあるところに
救援が集まるが、そうでないところは集まらないと言われていた。」
この部分、この部分が重要だと思う。
私は、例えば学校教育やいじめ・少年犯罪を取り扱った
マル激の回で「少年犯罪やいじめは減っているんだよね。
(だから、政府は騒ぎすぎだというニュアンス)」と
宮台先生と森達也さんが語らっているのを私は批判したことがある。
マル激第293回その6生放送総集編と比較しての記事の後半の一部である。
更に疑問なのは、森達也さんが「統計的にいじめは少なくなっているのに
騒ぎすぎだ」という理屈を出した点だ。そりゃそうだ。だが、そういう言い分は
体制側が言うなら筋が通る。人権擁護側や反体制側の本来の役割は
少数者を保護するためにある。だから100人中いじめの被害を受けるのは1人
だから放っておきましょうというのは人権意識の放棄に等しいと俺は思う。
エイズはどうせ少数だから放っておこう。ツバルもどうせ島国だから
しったこっちゃない。沈めばそういう被害に合う人数も減る・マスコミは騒ぐな
冤罪だって逮捕される人は少数だから放っておこう・冤罪が明らかに
なるのは少ないしという理論に繋がる。
もっと言えば、「videonews.comなんか視聴者は5000人に過ぎない。
そんなところの広告を出すかどうかなんて自由だ。司法は口を出すべきではない。
videonews側の言い分なんか法廷で取り上げることは無い。
そんな争いなんか極少数なんだから。私人間の問題解決能力に
任せるべきだ」という話と同じだ。
この発想で政治家として生きるのはかなり厳しいけど、
そうなる努力をしないと自分達に跳ね返ってくる。
これが、宮台先生の言われるバックラッシュと私は解釈している。
郵政民営化もその典型例の一つだし、NHKvsバウネットもそうだと思う。
次回は
マル激第327回尾辻 かな子氏3
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