マル激トーク・オン・ディマンド 第314回(2007年04月06日)
アメリカ型格差社会で日本は幸せになれるか
ゲスト:小林由美氏(経営戦略コンサルタント・アナリスト)
☆きっかけ☆
院に入って時間に追われているので
時間の短いPART2だけ見て終わりにしようと
思いましたが、余りにも面白かったので1も見ました。
マル激を見る以前から、
特に社会科学や社会問題は本からでは
どうしても偏ったり本当のところはわからないのを
常に感じていた。マル激を見てそれが確信に変わった。
今回のマル激から考えてみる。
例えば、現在、システムインテグレータ関連のソフト業界では
日本は極めて弱い。その理由を「国民がちゃんとチェックしないから」
「個人個人がまずはちゃんとしないから」と小林氏は仰る。
その流れで中小企業にも「きちんと仕事を誠実に仕事をしてくれる
企業が評価される。きちんとやればできる。」とも仰っている。
アメリカらしい考えとも言える。
しかし、神保氏が「実際、アメリカでは個人個人がそこまで把握
しているの?」という疑問をうまいように提示してくれる。
もっともな疑問だ。なんせ、米国では、所得上位約2割が富の
ほぼ8割を支配していることをネットで知ることができる。情報公開で。
ところが、PART1で小林氏が仰った通り「国民のほとんどは知らないよう」
つまり、個人個人がそこまで詳しく把握することがポイントではないのだ。
中小企業に関しても同じ理屈だ。
コンサルをやる時も、同じ感じでやっているのがわかる。
悪気は無いし普通のやり方だと思う。「まぁ、無理だけどやりますよ」
とは言えないから。嘘とか本当とかという話ではないのだ。
このニュアンスを把握出来ないといくら本を読んでも害に
なる危険があるなぁと再確認した。
蛇足ですが、「国・個人のビジョンが両方とも出来ていない」
という小林氏や神保・宮台両氏の指摘は、
ぼ、ぼくが既に
マル激第301回新年映画特集と296回服役囚の4分の1が知的障害者その2
で触れたことですね。実体験のある三氏のお言葉で裏付けられたので
しょうか・・。
「会社に裏切られた」
そういう風景を見ると、
そ、そんなこと大学で年齢別就業人口
を見たり、統計見れば、20歳の段階で予測がつくことだろ。
経済学や法学や社会科学を大学4年間やったり、
会社の将来を計画をもって立てる総合職についといて
「会社に裏切られた」って・・・大人なのか・・?
という感想を抱く。定年60歳まで逃げ切りはまず無理なんだから
肩たたきに会うなり収入減は避けられないだろ。
だったら、準備して、資産運用するとか蓄えを準備するとか
支出を減らす転職をどうするかとか色々数十年の間に対策できたんじゃないか?
全く無策に近い。これは個人レベルでもそうだし、政治・行政レベル
でも同じだ。個人レベルである程度常識になれば多少は政治・行政レベル
もましになるので関連しあっている。
つづく